秋葉大権現

秋葉大権現国道三四九号線、酒呑ノ入の入口を入るとすぐ右側に整然と石塔が並んでいます。

中央にいます、右手に剣を持ち、背に双翼を張り、火焔光を負い、白孤の背に立つ烏天狗面の像は「飯縄権現(いいづなごんげん)」といい、また、秋葉大権現とも秋葉様とも呼ばれる火伏せの神です。度々火災に見舞われた月舘の人々がとくに厚く信仰した神で、現在も川組(舘ノ腰、梶内、酒呑ノ入)の信仰の要となっています。寛政九丁巳(1797年)3月18日の造立です。

秋葉様の右側には、大神宮(天保十五年)(1844年)左に湯殿山(天明八年)(1788年)巳待塔(安政四年)(1857念)のほか多くの石碑が建てられ、信仰の有様を伝えています。

以前は、4月3日が祭日で、村社の宮司を祭司として祈祷後、持ち寄りの酒肴で宴をはりました。この風習は江戸時代からのものといわれます。当日、子どもたちが、紙の旗に「神武天皇祭」と自分の名を書き奉納した時代もありました。(「ふるさとの小径をゆく」より)

現在では「秋葉神社祭」となり、7月17日近辺の日曜に例祭が行なわれています。

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