神明神社

神明神社月舘町のほぼ中央、国道沿いの石の鳥居をくぐって参道が続きます。

祭神は、産狭智命、八意思兼命、手置帆負命の三柱です。明治初年に稲荷神社を合祀、明治三十五年に出雲大杜の分霊を移祭し、今日に至っています。

祭礼は年に二度あり、春の初午祭には前夜にお稲荷様を戸毎に配り、当日、氏子は神輿渡御に続いてお稲荷様を収め、火難厄除の祈願をするという珍らしい行事が今日も町内の若連によって続けられています。

七月の夏越祭は、「ちのわくぐり」と称し、ちがやで作られた大きな輪をくぐり、厄除の紙形を納めるもので参拝者で夜遅くまで賑わいます。

境内を囲むように多くの石塔が並んでいますが、その中の「秋山自雲霊神碑」は一般には「安洞霊神」と呼ばれています。秋山坊(崇山坊)が非業の死にたおれた後、この地域は度々の火災に見舞れたので、その霊を慰さめるために建てられ、安洞霊神と呼ばれるようになったといわれます。(「ふるさとの小径をゆく」より)

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