2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月31日 popol第五集「へびのむかしばなし」 白蛇大神のこと むかしむかし、女神山山ろくに、数人の使用人を召抱えている、大きな屋敷を構えた豪農があった。ある夏の夜のことである。主人長兵エも、使用人達も既に寝静った丑三つどき、長兵エは素足に何かヒヤリとさわったものがあ […]
2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月31日 popol第四集「史跡として残るむかしばなし」 愛宕サマの焼観音 むかしむかし、今から二、三百年も前のことだろうか。 ある年、五幸山一帯が大きな山火事になったという。 火の手が上って間もなく、山一面はたちまち火の海となってしまったそのときであった。長く尾を引いて一つの […]
2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月31日 popol第三集「動物たちのむかしばなし」 つぶときつね 昔ある大きな池に何十年と住んでいる知恵のあるでっかい「つぶ」がいた。 狐はいつも、なんとかしてあのつぶを取って食ってやりたいものだと考えていた。だが知恵があり、用心深いつぶを、どうしても取ることができない […]
2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月31日 popol第二集「どこかで聞いたことのあるむかしばなし」 親孝行の息子の話 むかしむかし、親孝行の息子がいた。山に柴刈りに行って仕事をしていると、そこに汚い、しらがの婆さんがきた。そしてなにをするのかと柴を刈る手をやすめて見ていると、婆さんは日なたの落葉の上に坐って、しらみとり […]
2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月31日 popol第一集「地名に関するむかしばなし」 水沼の赤まだら牛 むかしむかし、無垢路岐山(むくろぎやま)と太郎坊山の谷間は広い広い千畳敷(せんじょうじき)もある沼だったそうだ。 沼の岸は古い谷地で草や木が生い茂り、谷の合間の辺はいつも「ふった、ふった」(古田)と波が […]