月の宮神社
県道二本松線、川俣との町境・字障子より北へ500メートル、女神山の麓・字月の入に月ノ宮神社があります。伝説には、「舘石の産土神境内の大槻木の根本に大ガマが出没するので、それを長屋の敬神家が背負い、我家の乾方に祠を建てて祀り「月ノ宮」と称した。」とあります。その墓石は今も残っています。なぜ「月ノ宮」と称するのかは分かっていません。
人々これを養蚕の神として信仰することになり、天保十四年(1843年)現在地に遷り、祭神として月読命を祀り、毎年五月二日(八十八夜)を例祭日には、近郷近在のみならず、遠く宮城県からの参詣者も絶えません。
神前には、豊蚕祈念や御礼の気持ちをこめてたくさんの繭や、繭を使って作った「おうさぎ様」が供えられるほか、祭りには「蚕大当たり節」も歌われてきましたが今はほとんど聞かれなくなっています。(「ふるさとの小径をゆく」より)