広畑線より中古屋へ入って100メートルほど進んだ左側にある御堂が、千手観世音を安置してある観音堂です。創立は、寛永七年(1630年)大願主地方相衛門、世話人喜左エ門が清水寺住持を導師に招請し、千手観世音を奉祀した旨記した …
県道月舘臼石線、バス停「御前堂」の南、布川の清流を隔てて静かな木立の中に立つ御堂が「布川の御前堂」です。二間に二間の御堂は、つつましく小手姫への信仰を今に伝えてきています。 昔、小手姫がこの地においでになり、里人に養蚕と …
村石の入口、老松が聳える山の麓に伊弉諾命、伊弉再命、久久能智命の三柱を祀る布川の鎮守熊野神社があります。 神社の縁起として「熊野大権現麓山大権現両社宮慶長二年(1597年)羽州上杉様給人小梁川民部申仁勧請仕申候」という文 …
下手渡城下町バス停で下車、西方徒歩十分ぐらいのところに八雲神社はあります。祭神は神速須佐之男命。 上杉景勝の臣、(小手六十三騎の一人)斎藤又左エ門が、尾州津島より分霊を請うて産土神としたと伝えられています。下手渡を一望に …
細布の道筋、月見館跡の南麓に鎮座するのが、赤城神社です。祭神は磐筒男命、磐筒女命、経津主命の三軍神です。 上州、赤城山より御分霊して祀ったものといわれています。初め、広瀬川辺の細布森に祀られ、元久元年(1204年)と伝え …
摺臼田に一戸とも二戸ともつかない変わった建物があります。左手が観音堂、右手が地蔵堂ですが屋根が続いているので一つの建物のように見えます。 観音堂の本尊、千手観世音は金泥仕上げの木像で宝暦年間の作とされています。小手郷順礼 …
月舘町のほぼ中央、国道沿いの石の鳥居をくぐって参道が続きます。 祭神は、産狭智命、八意思兼命、手置帆負命の三柱です。明治初年に稲荷神社を合祀、明治三十五年に出雲大杜の分霊を移祭し、今日に至っています。 祭礼は年に二度あり …
町道上手渡線の傍らに立つ大鳥居が、小志貴神社の一の烏居で、ここから神域とされています。その一の鳥居から南西の方向に七百メートル進むと、杉木立の中に小志貴神社が鎮座しています。参道入口には、町指定重要文化財「小志貴神社牡丹 …
羅漢とは、阿羅漢の略語で、真人と訳され、聖人を意味します。即ち、完全に悟りを開いた功徳の備わった最上の仏教修行者のことで、禅宗では修業の階程として造立、崇拝されています。十六羅漢のほかに、十八羅漢、五百羅漢などがあります …
国道三四九号線、酒呑ノ入の入口を入るとすぐ右側に整然と石塔が並んでいます。 中央にいます、右手に剣を持ち、背に双翼を張り、火焔光を負い、白孤の背に立つ烏天狗面の像は「飯縄権現(いいづなごんげん)」といい、また、秋葉大権現 …
下手渡集落より西方へ約200メートル入ったところに、一見民家と思われるような赤い屋根の建物が下手渡藩ゆかりの「東香山耕雲寺」です。 この寺は、天正三年(1575年)秋、斎藤重蔵はじめ、下手渡の信者達の懇請により、川俣町頭 …
旧糠田の村社で、字宮前に鎮座まします。祭神は伊邪奈岐尊、伊邪奈美尊、速玉雄命の三柱です。縁起等は明らかでありませんが、「伊達秘録」によると、「西館城主佐藤民部義忠当社を欽慕した」とあります。 その他の雑録によると、人皇第 …
月舘の西方に連なる七森の北端の峯が観世音堂及び羽山神杜の奥の院を祀る御幸山(476メートル)です。山名は五幸山・御光山等記録によってまちまちですが、梵鐘銘には五幸山と刻まれています。 この観世音堂は、恒武天皇の御代に坂上 …
広畑線、犬飼に入ると右手の小高い山にのびる石段の下に石の烏居が建っています。これが犬飼部落の鎮守熊野神社です。 祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命、室町時代の末、永禄年間の頃、紀州熊野詣の際、受けてきた御神符を御神体として祀っ …
県道二本松線、川俣との町境・字障子より北へ500メートル、女神山の麓・字月の入に月ノ宮神社があります。伝説には、「舘石の産土神境内の大槻木の根本に大ガマが出没するので、それを長屋の敬神家が背負い、我家の乾方に祠を建てて祀 …
上糠田邑岳林寺記によると、源頼家公に仕えた佐藤信季は、公の没後当地に来て定住し、傍らに勢至菩薩を安置する庵を結び、また、羽山、小鋪(こしき)、山神、稲荷の四社を東西南北に勧請して鎮護としたとあります。その頃、たまたま臨済 …
御堂に向って右手の岩肌に、「享保八年癸卯」(1723年)の年号のある半肉彫の磨崖仏(まがいぶつ)三十四観音像が刻まれています。花崗岩に彫られた観音像は二百年の風雪によってかなり風化はしていますが往時の面影を残しています。 …
御代田の鎮守。正面の大烏居をくぐると正面に拝殿があり、その奥にりっぱな本殿があります。祭神に大山祗命を祀る羽山神杜です。昭和三年に、時の町長阿部安次郎氏等の運動で社殿を新築した際羽山神杜を主神としました。羽山神社の奥の院 …
月見橋の西、三百段近い急な石段を昇りつめると愛宕神社があります。祭神は可遇突智命で、以前は愛宕権現といいました。同七年の地祖改正により御代田に編入され愛宕大権現を愛宕神社と改めました。明治十一年に社殿を造営して今日に至っ …